本当にその選択肢を選ぶのですか?
- What is your priority in your life? -
今回のコラムは社会問題を提案します。けっしてどちらの選択肢が正しいとかどちらかが間違っているという優・劣の話ではなく、今のあなたがいつも選んでしまう選択肢は「本当にそれでいいのか?」「本当にそれしかないのか?」を一度立ち止まって考えてみる、そんな機会を提供出来たらと思います。
この写真はとある大阪市内の道路脇に立つ樹木を撮影したものです。紙が貼り付けられていますよね。
その紙は「お知らせ」と書いてあります。「お知らせ」が明記しているのは、9月から10月末頃までにこの樹木の撤去が予定されている、という内容です。理由は、「街灯の下にある」「光を遮る」「人や車の安全面に影響が出ている」ということです。
確かに電信柱から出ている電線が木の枝の間を通り抜けています。切ってしまえば早いと思います。
本当にその選択肢しかなかったでしょうか?
確か幼稚園・小学校、なかには中学校で、「自然の大切さ」「樹木が大きく育つまでに何十年もかかる」と習いました。鳥が休んだり虫が遊びに来たり、生物/植物の命の尊さを教わりました。もし、命の尊さをNO1.Priority(優先順位)におくならば、他に選択肢が生まれてくると思います。Priorityを先に決めることで、その後の行動が変わって来ます。何の順番かというと、あなたが1人の人間として生きるうえでのPriorityです。
例えば1位に命を持って来たとしましょう。すると、次ぎに生まれくるアイディアは木を切らずにどうやって光を遮らない、人や車の走行が安全になるか、です。今現在存在しない解決法を見つけ出す作業に労力を使うでしょう。日本は優秀なテクノロジー大国です。ノーベル賞受賞者もスウェーデンに次いで世界第6位の賢さを持ちます。余談ですが、受賞者数ランキング1位のアメリカとは圧倒的に人口比が異なります。人口比を考えると人口の少ないスウェーデンや日本からこんなにも多くの受賞者が生まれるのは、当然世界から一目置かれる理由の1つです。その発明力をフルに活用し皆で力を合わせたら、もしかすると将来的に電線が不要となる技術が生まれるかもしれません。無線での電気供給技術が生まれるかもしれません。地下に全ての電線が埋め込まれ、はたまた電柱というものがこの世からなくなっても電気が各家庭に運ばれるまだ見ぬシステムが開発されるかもしれません。可能性は無限大です。
もし、1位に便利さを置けば、そりゃ言語道断で樹木を除去します。作業は1日で終わりますし、対費用効果もよろしいでしょう。
「樹木を切る」と言う選択肢に至るまでに、多くの時間や労力が使われ議論されてきた事と思いますが、本当に「切る」以外に選択肢はなかったのでしょうか。
一度立ち止まって考えてみる、そんな機会を提供出来たのなら幸いです。
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