お待たせしました「ハイドロリリース」

2019年6月11日に放送された「名医につながる!たけしの家庭の医学」にて、肩こりに対する新しい治療法、ハイドロリリースが紹介され現在話題沸騰中です。

「何それ?!」 「聞いたことない!」

約5-6年前では、「筋膜リリース注射」と呼ばれていた時代もありました。しかし、2019年はテレビであったように「ハイドロリリース」と改名され現在、学会等で使用されています。

ハイドロリリースとは、ここ数年日本国内においても非常に注目されている注射手技で、筋肉と筋肉の間に比較的細い注射針を挿入し、生理食塩水という医療用の塩水を投与します。注射液の水圧と水分により物理的に筋膜のくっつきを剥がし、筋肉の動きをよくするという理論です。中には筋間にちょうど存在していた末梢神経の枝、皮神経がリリースされている可能性も指摘されています。正直言って、まだ筋性疼痛のメカニズムがはっきりと解明されているわけではないので、全ては仮説になります。

「どこでその治療を受けられますか?」

筋肉と筋肉の隙間は約1mmです。神経や血管を誤穿刺してしまっても嫌だし、そんな寸分の狂いも許されない程小さな隙間にどのように薬液を投与出来るかというと、それは運動器超音波の力です。

画像上にターゲットと針先を写し出し、画面を見ながら注射針を進めていきます。針がターゲットに到達した所で注射液を投与する、という超音波ガイド下注射という手技です。この手技が出来る運動診療を行う医師を探しましょう。日本国内では大抵は整形外科医ですが、他にも家庭医、リハビリテーション医、綜合診療医なども実施出来ます。

一方、欧米では外科医は外科=手術しか行いませんから、実は注射と超音波はPM&R科の代名詞なんです。筋性疼痛に対する様々な治療法がPM&Rによって研究されています。

アジアと欧米の医師達の悩みは同じなんだなぁと感じます。私もいつの日か肩凝り・腰痛の撲滅へ貢献出来ればと思っています。どうせ生きるなら無痛でいきたいものですもんね。

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