禁断のゴール達成方法

私はありがたい事にこれまでの半生、大きな夢、小さな夢、長期的なゴール、短期的なゴール、種類は問わず数多くの夢やゴールを自分の力で叶えて来たという自己効力感があるように思います。

けがを契機にスポーツ現場から無理矢理引き釣り降ろされた中学生時代、幼くてピュアなハートは砕け散りました。勉強がたいして出来なかった私がその後まさか、憧れの整形外科医となり、憧れの病院施設で働きました。医学研究者になった後は憧れのスタンフォード大学に所属、言語というハンデを背負いながらも米国でのGrant受賞をし、スタンフォード大学医学部、テニスサークル、市営のソフトボール部などで親友や国籍も職業も異なる多くの友達が出来ました。まるで世界中に自分の居場所が出来たような気分です。

元が悪かったせいかもしれませんが、大人になって人生が豊かになっていくプロセスを実感している日々です。もしこの思考力を知らない人がいたら「さっさと知って楽しく豊かな人生にして欲しいな」、という単純な理由でわざわざ文字や図に表しています。

良い思考は惜しみ隠す必要はないと思っています。なぜなら私の長期的な夢は、人々の心身共の健康と「幸せ」だからです。

以下のフローチャートをご覧下さい。設定は個人が所属する社会で、自分の意思を通したい場合です。例えばそれがもし家庭なら親に説得して何か買ってもらうまで、会社ならプロジェクトを立案し実行に移すまでのプロセスです。

まず個人が所属する社会とは、幼い時期ではまずは家庭にあたりです。両親と限らなくても子供が保護者である大人と一緒に暮らすという環境です。その後年齢が上がるにつれ行動範囲が広がります。例えばいつも親と一緒に買い物に行くスーパーマーケット、近所で通う体操教室。学校に通い、会社や病院には職員として勤務をします。

つまり社会活動を実行するために個人が所属する場所を指します。

よくある例として、例えば家庭ならお母さんに「あのね、〇〇を買って欲しいのやけど・・・」という切り口です。職場なら考案した企画を上司に伝える為のビジネスプレゼンテーションという場かも知れません。

希望を実行しようとして却下された時

お母さんにお願いしたお買い物や、直属の上司に伝えた企画があっさりと却下されてしまったとします。その時の行動は以下の3パターンではないでしょうか。

諦める時

①子供なら泣きまくる、大人ならグチを言いまくる。散々腹を立てた末に、「オレの/私の仕事じゃねぇ」と諦める。もしくは、他の事で代用が効く事がわかりそちらに関心を移す。結果として最初の希望を諦める方法。

諦めずに、協力して物事を進めていきたい

②時間をずらして声をかけ、もっと詳しく親に説明してみる。職場なら企画書を書き直し相手の条件を飲みつつ内容をブラッシュアップ。この作業を理解が得られるまで懇切丁寧に繰り返し、最終的に希望が通る理想の方法。(図、左側)

それでも直属の上司が、性格が悪い/Unprofessionalが故に希望が通らない

③直属の上司をすっ飛ばして、家庭内ならもう片方の親もしくは親族に、職場ならその上の役職者へ直談判する手法。直属の上司の意見は聞かず有無を言わせない半ば強制的に物事を押し進めている。緊急事態や時間が無いときには有効。結果として自分の希望が通りそれを上司が後に知る事から、上司との人間関係にはヒビが入る場合がある。いわゆるトップダウン方式。(図、右側)



平和で理想はもちろん②。全ての人がまずは②のスキルを磨く為に、家庭、学校や社会で学んでいきます。

しかし、職場内でも有名なほどにその上司が分からず屋である特殊な場合はしょうがなく③を選択します。しかし、その上司との良好なRelationshipは壊れてしまっても文句は言えませんし、相当慎重に実行しなければなりません。例えどんな不評な上司であっても、だれだって自分が無視されるような形には悲しみ傷つくものです。

上司との絆を壊したくないのなら③で根回しを強化させるよりも、その分を②に当ててたっぷり時間を使う方が良いと思います。近年、多くのビジネス書籍や現実社会で③の乱用を目にしますが本当に③に至らねばならなかったでしょうか?病気や脳機能異常を除いて、相手はそれほどに会話が出来ない人だったでしょうか?

②は時間がかかって「めんどくさい」という声が上がりそうです。はいそうです時間がかかります。数時間ならまだしも、何日も何ヶ月もかかる場合だってあるでしょう。双方の会話力が効果的でない場合は難航する可能性だってあります。でも上司に嫌われたくない、この人とは良好なRelationshipを保っておきたいというのなら、時間をかけることです。その中で、まずは自身のコミュニケーション能力が十分に磨かれているのかチェックしましょう。誰かのせいにする前に自身を振り返るのはいくつになっても成長課題です。



相手に何かをして欲しい時の秘策



秘策は、目前の利益よりは「なぜ、この希望を通したいのか」想いや趣旨を伝える事です。相手も人間です。病気や相当に性格が悪くない限り理解は得られるものです。

例えば、「このプロジェクトが達成されたら10万円の利益が我が社にすぐに入りますよ。」と言うよりは「この收入で得た10万円から、8万円分のワクチンを購入し世界中の病気の子供を防プロジェクトです。」

子供はこの記事を読んでいないと思いますが、単に「同級生がスマホを既に買っているから」や「流行に乗り遅れている」というよりは、「習い事の帰り道、少し薄暗くて怖い。習い事や塾に専念し安心して夕方の帰り道を歩きたいからスマホが欲しい」と言う方が通ります。もし親が、「じゃあ毎日お迎えに行くね」と言われたらそこで終了です。

もし伝える手法を変更するのであれば、「スマホで最近は暗算の練習が出来るらしい」や「英語の勉強はNativeの発音が聞きたい」などの学習意欲を示す方法です。全くの嘘は絶対にいけませんが、親は子供の安全や成長を願っている生き物です。ちゃんと本音を言えば大抵は通ります。

どの環境であっても、最も大切なのは結局心の通った会話なんです。

②をさらに効率良くする方法として、同時編集が可能であるGoogle DocやEvernote、他にクラウドシステムなどテクノロジー利用が挙げられます。色んなツールを効果的に最大限に使えているか、確認しましょう。

また、上司の許可を得る方法にもひと工夫必要です。例えばわざわざ企画書を印刷して上司に見せに行ったりしていませんよね?印刷、徒歩分に時間がかかってしまいます。

貼付ファイルをメールで送るときは、「もしお手すきでしたら・・・」や「お手すきの時ご確認お願い致します。」ではなく、「〇月△日の何時までに返信をください。」とか、「了承だけ得られたら後はこちらで進めておきます」などこちらで時間を誘導する方法です。スマートに笑顔でやんわり押す方法です。

基本的に役職が上がれば誰だって忙しくなります。しかし相手の仕事能力や気分によってこちらの成果を左右されてはいけません。もし物事が進まなければ相手のせいになってしまいますし、本当に質の良い企画で人々に早く還元した方が良い様な内容でも進まなくなってしまいます。

最後に③を活かすもう1つの場面は、企画内容が人々に馴染みがまだない世界です。知らないからこそ、Acceptされない。それも理解出来るかどうかは上司の力量ではありますが、それでも強制は絶対にいけません。

100%誰かを「幸せ」に出来ると思うような企画であれば、まず正規のルートで行ってみて、だめならさっさと③を選びます。そもそも100%誰かを「幸せ」に出来る企画でしっかりと内容が説明出来たのであれば、誰も却下したりはしないと思いますが。

誰かがHappyになるものであるならば、いちいちワンステップずつ階段をあげていく時間が勿体ないので、対話に時間がかかり、知らないからこそ却下してくる上司であれば、ちょっとお先にその上の統括者に相談を持って行ってもけっして悪い話ではないでしょう。効率的に良いことを社会に伝播出来ます。1度は飛ばされてしまった上司もその成果を知れば喜んでくれるという流れです。

まとめ

反対を押し切ってトップダウン方式で物事を進めるのは、その人との良好なRelationshipを失うリスクがあります。それを覚悟の上で臨むのであれば止めませんが、誰かに嫌われてしまい家族・友達が減って、果たしてそれが本当に「幸せ」で楽しく豊かな人生でしょうか。

今回のColumnで言いたいのは、「正しい事」「自分の我」を半強制的に押し進める方法を推奨しているのではありません。楽しく笑顔のままでも仕事で成功を収める事が出来ます。家庭内でも物事を進める事が出来ます。それには時間も労力もかかります。しかし、得られた成果は何ものにも代えがたい「成功体験」になり自信が付きます。

幸せな家庭を持つこと、仕事で成功していくこと、これがゴール設定で後は達成していくのみです。いずれも一人では出来ない事です。

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