想像を絶する選択肢 5連発

価値観が違うと分かってはいても、かなり違うので海外生活では戸惑う事が毎日多々あります。これを楽しむ派と困難に感じる派に分かれます。私はこの違いをもちろん楽しめる派です。

①小柄で可愛らしいアジア人女性が運転する停車中の車に、見るからにあちらが100%悪い他車が突っ込んできて接触事故になりました。幸いお互いに怪我は無いようで良かったです。緊張と不安で怯える女性に、駆け寄る英語を話す大柄なアジア系の男性運転手。その男性が最初に発した言葉は相手を気付かう言葉「Are you ok? No injury? 大丈夫?怪我はない?」でした。さすが紳士です。その後に発したのは「I can forgive you if you pay me $5000; 50万円で許してあげるよ。」 でした。事故を目撃しその後を心配していた周囲の野次馬全員で「What's?え?」と突っ込んだのは言うまでもありません。お笑い番組のネタを彷彿されますが、本人はいたって真面目に提案していました。さすが、勝負の国だと思いました。こういう発言をする選択肢もあるのですね。最終的には野次馬の一人がすぐに警察に電話をしてくれて彼の作戦は失敗に終わっています。不正はどこの国でも許されません。

②時速140kmでも普通にみなが車を走らせるアメリカの高速道路。この速度は維持しないと逆に危ないんです。特に高速入り口から乗り込んで流れに合わせる時です。アクセルペダルは日本ではした事がない、そう「べた踏み」です。車が若干悲鳴を上げるくらい速度を急にあげないと流れの良い高速道路では特に危険です。後ろから衝突される危険があるからです。しかも、高度なテクニックを要します。この速度を維持しながら80cmくらいしかない前車との車間距離の隙間に全然チャンスでもないのに、堂々と他車が割り込んでくることも日常茶飯事です。「危ない!!」とクラクションを鳴らしても、「え?だれに?」と気づきもされません。そこでブレーキを踏めば後者からの追突の危険もあり高速道路では特に急ブレーキは絶対にだめです。車間距離をしっかり空けて速度を飛ばし過ぎない事が事故防止の最大の手段だと誰もが思うでしょうが、そうではない選択肢もあるようです。

③交差点にて、2台の常用者同士の接触事故のニアミス。両車とも間一髪でお互いの衝突を避けられました。すごい反射神経だとも感動しました。どうみても、両車がお互いのケアレスミスであって大事故にならなくて本当に良かった場面でした。しかし、片方の車は100%自分が正しいと言わんばかりにニアミス後車をその場に留まらせ、なぜかクラクションを押し続け約5分間鳴らし続けるという奇怪な行動に出られました。この5分の間に他にする選択肢がなかったのでしょうか。それとも、「助かって良かったぁーイエーイ!」という喜びの雄叫び代わりのクラクションだったのかは誰にも本人に聞かない限り分かりませんが、色々な初目撃を楽しんでおります。

④持ち帰り専用のサラダ専門店にて、最も人気のただのグリーンサラダ8ドルを注文しました。数分間レジの横で出来上がるのを待ち、店員さんが手渡しに来ました。ありがとうと言って受け取り、お会計をしました。私は8ドルを渡しました。  
店員さん:「チキンサラダを注文したよね?はい、18ドルです。」  
私:「いいえ、普通のグリーンサラダを注文したから8ドルなはずです。18ドルは高いよ。」   
店員さん:「チキンサラダだよね?チキン好きでしょ。チキンが好きじゃないって言うの?」   
私:「チキンは好きやけど、今晩は友達がチキンを焼いて持って来てくれるから、自分が注文し たのは野菜だけのグリーンサラダです。」  
店員さん:「チキンが多いに越したことないよ、友達もきっと喜ぶよ!」 
どうやら、サラダを作り間違えたのか、レジを打ち間違えたのか、いずれにせよそれを修正するという選択肢は存在しないのです。その日の夕食には友達をもう一人追加して皆で急遽チキンパーティーを開催したくさんの鶏肉を美味しく頂きました。そっちがそう出るなら、こっちはこう出て楽しみます。

⑤人気のフレッシュジュース屋台にて長蛇の列に並びやっと1つ購入しました。レジの横にあるテーブルの上にジュースを一旦置きいておつりを財布にしまったりしていました。すると列には並ばずレジの機会の横に立って陽気に話しかけてくる若者がいました。  
若者:「良い天気だね、調子はどう?」   
私:「うん、とても良いよ。ジュースも美味しいし。」と返答すると、その後急に話す英語の速 度を上げてきました。きっと完璧に聞き取らせない為だったのかもしれません。しかしこちらも負けてはいません、必死の聞き取りです。ネイティブが話す英語の聞き取り練習をしていますから。戸惑いながらもなんとか聞き取れました。  
若者:「ぼく思うんだよね、きっと今日からぼくたちは親友になれる。だってお互いの笑顔が素敵だから。  
私:「もしそうなら、良い日になりそうですね。それでは私はちょっと行かないといけないので」  
若者:「友達なら、このジュースもぼくたち2人のものだよね。」
そう言って、彼の手が私のジュースに伸びてきた所で「No!」、ジュースを死守しました。私は立ち去り店の外から彼を観察すると次のお客さんにもその次の人にも同じ事をしていました。列に並ぶのが好きな人はいません。だからといって、レジ横で立ち続けて他の人からちょっともらおうという作戦の方がもっと時間かかります。どうしても列に並ぶという選択肢はないようです。

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