腱障害tendinopathy まとめ

腱障害の解説を3回に渡り記載してきましたが分かりやすい様に一度まとめておきたいと思います。

腱に断裂が起きた場合は比較的簡単で、腱の連続性が全て絶たれる完全断裂と一部分が断裂する2種類に分類できます。

① 腱断裂tendon tear = 部分腱断裂partial tear + 完全腱断裂 rupture/complete tear

腱障害は部位別、時期別、治療法別、画像所見別の4つに分類しました。腱周囲もしくは腱実質そのものに障害が起きたかにより判別した部位別の分類、組織学的に炎症細胞の状態から区分した時期別、消炎鎮痛剤やステロイド療法の効果により分けられた治療法別、最後に運動器超音波での所見により分けました。

① 障害が生じた詳細な部位別の分類 = 腱周囲の障害Peri-tendinitis + 腱周囲の障害と腱実質の障害Peri-tendinitis with tendinosis + 腱実質の障害Tendinosis 

② 時期による分類 = 急性期tendinitis + 慢性期tendinosis

③ 治療法による分類 = 急性期tendinitis + 慢性期tendinosis (消炎鎮痛剤に効果がある例) + 慢性期tendinosis (消炎鎮痛剤の効果がない例)

④ 超音波画像による分類 = 急性期tendinitis + 慢性期tendinosis(Early Chronic) + 慢性期tendinosis (Advanced Chronic) 

上記の詳細な分類は、多種多様な治療法を的確に選択するためです。ステロイド注射をするのか、PRP注射をするのか、はたまたリハビリだけで様子を見るのか。個人的な感想ですが日本人整形外科医の手先の器用さに加えて、忙しい外来診療から学び得た臨床能力の高さは世界一だと私は思っています。中には1日100人の患者の診療を行う先生も存在します。普段の日常診療中にもこのようなこだわりの学問的な解釈が役立てばこれ以上ない喜びです。

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