INTRODUCTION-PM&Rってなに?-

スタンフォード大学
医師 福島 八枝子(yaeko fukushima)

はじめまして、こんにちは。日本で修練を積んだ整形外科専門医がスポーツ医学の本場アメリカからPM&R(Physical Medicine& Rehabilitation)が扱う最新医学研究の情報をお届けします。さらに海外生活でのおもしろエピソードや自身の趣味をコラム形式で連載します。多種多様な趣味は美味しい食べ歩きや健康スポーツに留まりません。自身が行う研究分野から離れたPositive psychologyやNeuroscience研究にも興味があります。さらには欧米独特のPhilosophyにもハマっています。

PM&R(Physical Medicine& Rehabilitation)ってなに?

私は現在PM&Rスポーツメディスン科に所属する医学研究者です。PM&Rという言葉は聞き慣れないかと思います。さらに運動器(MSK;Musculoskelton)に生じる障害をMusculoskeletal disorders (MSDs)と言い、運動器に生じる痛みをMusculoskeletal painと呼びます。日本国内ではいずれも整形外科が治療を行っています。一方、欧米・アジア諸外国では骨折などの大きな怪我でない限り、まずは家庭医Family MedicineやPM&R科が診療を担当します。相対的な手術適応例や手術適応例は整形外科へ手術治療を依頼します。手術を行うsurgical整形外科に対し、PM&R科は時にNonsurgical整形外科とも言い表されます。日本国内における一般的な整形外科治療の延長ではなく特殊な治療を行うのが特徴です。障害を負った運動器の再生を試み、組織レベルでの強化を試みようとする日本には馴染みのない治療法です。

PM&Rの起源と歴史

元々は神経学とリハビリテーション学を基盤に発展した診療科でありました。ゆえにPM&R科医は筋電図を巧みに用い、運動器障害の診断スペシャリストとも異名があります。その後時代の流れと共に戦争で負傷した兵士の損傷運動器に対する治療にも携わるようになりました。さらにその経験を生かし今ではプロフェッショナルスポーツ選手の為の競技スポーツ医学、一般人の為の健康スポーツ医学も包括します。外科とは別の歴史を歩み独自の運動器障害診療を発展させたのが、日本国内には存在しないPM&Rです。

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