“Would”は未来形
日本国内の受験戦争を勝ち抜いた者として、受験英語はとても勉強しました。しかしやはり、本場での日常英語はとても難しいです。英語は人とともに生きています。
Will 〜(するつもりである)、may〜(かもしれない)、の過去形はなんですか?
解答は、Would とMightです。例文1です。I asked her to warm my coffee, but she would not listen to me. 直訳すると「彼女にコーヒーを温めて、とお願いしたのに彼女はそれを聞いてくれなかった。」です。尋ねたのは過去の話で、彼女が聞いてなかったのも過去の話です。ゆえに、両文の動詞/助動詞が過去形で正解です。現在形、過去形の変換さえ覚えておけば解ける問題です。このような問題は確実に点を取るボーナス問題で、以下のような現在形の文章を過去形に変換する問題も頻出でした。
現在形 |
過去形 |
Ally says "I will call you on Sunday." |
Ally said she would call me on Sunday. |
例文2 「What do you like to drink?」 → 「Wine would be nice.」 ご自宅の食事会に招かれて最初に聞かれるのはたいてい、「何飲みたい?」です。これは日本でもどこの国でも同じですよね。しかしこの例文の返答の方を見ると、「Wineが良かった」という過去形になっています。直訳すると「ワインが良くなっただろう(??)」です。これがまさに、受験英語あがりの我々を悩ます「生きている英語」です。これは丁寧語に相当します。過去形にする事で「ワインが良い!」という直接的な返答から少し距離や時間を空けている状態です。日本語にすると「ワインがあれば嬉しいなぁ」とか「ワインが良いかも〜」と和らげたニュアンスになります。1つ覚えておきたいのは、過去形にすると丁寧語の意味合いが含まれてくる、という事です。他にも、I would call her, but I do not have her number. 一見、時の時制が間違っているように見えます。「電話するつもりだった(過去形)、でも電話番号知らない(現在形)。」 しかし、少し丁寧語のイメージで文章を見直すと、「私が電話差し上げてもいいよ、でも番号知らない。」というニュアンスです。もし、謙虚さやおしとやかさ、日本人らしさを会話の中でも出したければこのような「英語の丁寧語」が日常会話に必要です。
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