スポーツ医学の本場アメリカでのお勧め学会 −ベスト4−

アメリカの2大スポーツ医学関連学会はThe American College of Sports Medicine (ACSM) The American Medical Society for Sports Medicine (AMSSM)です。ACSMはアスレチックトレーナーをはじめ理学療法士、柔道整復師、カイロプラクターなどスポーツに関連する職業全般を対象とした学会です。スポーツ医学が好きなら誰でも集まれ、とかなりオープンな学会です。医師による演題発表も手術を用いた治療法から保存療法まで幅広く扱われています。また、手術デバイス、スポーツ選手を対象としたオリジナルの検査機器、靴やインソールの研究発表もなされています。多くの医療者の目に止まるチャンスでもあります。

一方でAMSSMは主にsports medicine physicians を対象とした学会です。結果として学会側が医師や医学研究者に参加者を絞ってしまっています。参加は誰でも出来ます。学会の内容としては幅広い治療法というよりは基礎・臨床ともに研究に重きを置いています。スポーツ医学の本場アメリカで学んでみたいと思われている方なら、是非この2つの学会からの参加をオススメ致します。

Physical medicine rehabilitation(PM&R)を対照にした2つの主要な学会はThe American Academy of Physical Medicine and Rehabilitation (AAPM&R) とAssociation of Academic Physiatrists(AAP)です。AAPM&RはAAPよりは臨床に直結する内容が多く、また比較的広く門を開いています。最近では日本のコニカミノルタが進出し超音波機器の宣伝効果を発揮したようです。それに対しAAPはよりアカデミックで研究に内容が寄っています。多くのアメリカのPM&R医師達に尋ねるとやはりアメリカの風潮として皆、臨床より研究での業績に重きを置いています。臨床が好きな医師は開業医となったり臨床が主な病院での勤務を希望しますが、研究と同時並行という形式が一般的です。元々は医師であってもレジデントやフェローシップを終えた後は意外にもキッパリと臨床を離れて研究施設に身を置く例が多いのは確かです。国が変われば、医師としてのあり方も大きく異なりますね。

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